新潟県の村上エリアにある海岸で、国の名勝および天然記念物に指定、さらに日本百景にも選定されています。約11kmにわたり続く海岸には、日本海の力強い波の浸食によりできた奇岩や岩礁、洞窟などが無数に存在し、驚くほど透明な青い海と天然の造形美が訪れた人を魅了します。海の美しさに癒される昼間はもちろん、日本海に沈む夕日と奇岩のシルエットが織りなす夕景もまた絶景です。

笹川流れの美しい海岸を堪能するなら、遊覧船に乗って海から眺めるのがおすすめ。潮の香りを感じながら美しい波に揺られるクルーズは約40分。眼鏡岩、恐竜岩などの迫力ある奇岩を眺め、船に寄って来るカモメにエサをやる貴重な体験ができます。

<データ>
■問い合わせ先／村上市山北支所
■電話番号／0254-77-3115
■住所／新潟県村上市寒川～浜新保
■アクセス／電車：JR羽越本線「桑川駅」・「今川駅」・「越後寒川駅」より徒歩で5分
車：日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」より車で45分

越後の大地主伊藤家の旧大邸宅を保存・公開している博物館で、池泉回遊式の日本庭園、美しさと豪壮さを兼ね備えた建築、歴代当主の美術品コレクションなど新潟の歴史と芸術にあふれた場所です。

春には足元を桃色に染め上げる八重桜、中庭の樹齢150年を越える大藤、夏には蓮、秋の紅葉に冬の雪景色など四季折々の風情ある景色が楽しめます。庭園の散策ももちろんですが、100畳敷の大広間から眺める回遊式庭園もまた絶景。特に秋の紅葉は、モミジの赤や黄、松の緑が織りなす色合いが美しい絵画のようです。

<データ>
■問い合わせ先／一般財団法人北方文化博物館
■電話番号／025-385-2001
■住所／新潟県新潟市江南区沢海2-15-25
■アクセス／電車：JR新潟駅より車で約20分、JR信越本線「新津駅」より車で約10分
車：日本海東北自動車道「新潟亀田IC」より車で約10分、磐越自動車道「新津IC」より車で約10分

弥彦山頂までを結ぶ全長16.8kmのスカイラインで、天気のいい日にはどこまでも開けた青空と緑の風を感じる絶景ドライブが楽しめます。夕日や夜景の絶景スポットとしても知られており、夜には山頂付近から全国夜景100選にも選ばれ、さらに日本夜景遺産に選定されている越後平野の夜景と星空を楽しむことができます。

ドライブの途中には「弥彦山頂公園」に立ち寄るのがおすすめ。高さ100mの回転昇降展望塔「パノラマタワー」からは、越後平野や日本海、佐渡を一望できます。360度ゆったりと廻りながら徐々に上昇してゆく展望塔は、風船になって空を上っていくかのような体験です。

<データ>
■問い合わせ先／弥彦観光協会
■電話番号／0256-94-3154
■住所／新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦3606-1
■アクセス／電車：JR弥彦線「弥彦駅」より車で5分
車：北陸自動車道「三条燕IC」より車で25分

新潟県柏崎市にある青海川駅は、JR路線の中で日本海に一番近い絶景の駅。高台にあるホームのすぐ下に日本海が広がり、海の上にぽつんと浮かんでいるような無人駅が旅情をそそります。ドラマ「高校教師」最終回のロケ地としても有名で、今でも聖地として多くの人が訪れています。

無機質なコンクリートのホームの奥には、どこまでも広がる青い海。打ち寄せる波の音だけが響く、切なくてドラマチックな他にはない空間。次の電車が来るまで、海を見ながら何もしない贅沢な時間を過ごすのもいいかもしれません。

<データ>
■住所／新潟県柏崎市大字青海川
■アクセス／電車：JR信越本線「青海川駅」
車：北陸自動車道「米山IC」から車で約5分

日本三大峡谷の一つとして知られ、国の名勝・天然記念物にも指定されている自然豊かな大渓谷。柱状節理の岩肌、ダイナミックな清津川の清流、Ｖ字形の景観が素晴らしい自然の絶景です。特に寒暖差の激しい清津峡の紅葉と岩礁とが織り成す造形は見事で、紅葉シーズンには多くの人でにぎわいます。

この清津渓谷を特等席で眺めることができる「清津峡渓谷トンネル」は2018年の大地の芸術祭にて、中国の建築家集団「マ・ヤンソン／MADアーキテクツ」のアート作品として改修された話題の絶景スポットになっています。エントランス施設に足湯やカフェもあり散策後の休憩にはぴったりです。

<データ>
■問い合わせ先／清津峡渓谷トンネル管理事務所
■電話番号／025-763-4800
■住所／新潟県十日町市小出癸2119-2
■アクセス／電車：JR東日本「越後湯沢駅」より森宮野原行き急行バスで約25分、「清津峡入口バス停」下車徒歩約30分
JR飯山線「越後田沢駅」よりバスで約20分、「清津峡入口バス停」下車徒歩約30分
車：関越自動車道「塩沢・石打IC」より国道353号線へ車で約25分

米どころとして有名な新潟には多くの棚田が点在し、美しい田園風景が広がります。中でも特に美しいと有名なのが「星峠の棚田」。にほんの里100選に選ばれた松之山・松代地域にあり、2022年には農水省「つなぐ棚田遺産」にも認定されました。

大小様々な水田が斜面に広がり、四季折々・朝昼晩と様々な顔を見せる棚田。特に春先と晩秋に見られる「水鏡」は絶景で、その美しい風景を見に全国各地から多くの人が訪れます。早朝に訪れると霧が立ち込めて雲海のような幻想的な様子が見られることも。日本の原風景とも言うべき絶景です。

※積雪期（11月中旬～4月下旬）は積雪のため車での進入ができず、棚田を鑑賞することができません。
※十日町市の棚田は観光用地ではありません。私有地ですので訪れる際はマナーの厳守をお願いします。

<データ>
■問い合わせ先／松代・松之山温泉観光案内所
■電話番号／025-597-3442
■住所／新潟県十日町市峠
■アクセス／電車：ほくほく線「まつだい駅」下車 タクシーで約20分
車：関越自動車道「六日町IC」より国道253号線を車で約1時間
北陸自動車道より「上越IC」より国道253号線を車で約1時間

樹齢約100年のブナの木が一面に生い茂っており、その立ち姿の美しさから「美人林」と呼ばれています。大正末期には木炭にするために伐採され裸山に。しかしその翌年ブナは一斉に芽生えて成長し、その後太さや高さの揃った美しい林に成長したのだとか。現在では野鳥の生息地として見直され保護されています。

春は残雪の中に立ち並び新緑に芽吹く様子が美しく、夏は鮮やかな緑になり森の香りと涼しさも提供してくれます。秋には温かみのある橙に紅葉し、オレンジ色の落ち葉の絨毯が優しく林を包み込みます。冬はまさに銀世界。曇りの日のモノトーンの世界、晴れの日の光を浴びた雪がキラキラと光る世界どちらも絶景で、スノーシューを履いて散策するツアーが人気です。

<データ>
■問い合わせ先／松代・松之山温泉観光案内所
■電話番号／025-597-3442
■住所／新潟県十日町市松之山松口1712-2付近
■アクセス／電車：ほくほく線「まつだい駅」からタクシーで約15分
車：関越自動車道「塩沢石打IC」から車でR353経由約50分

新潟と長野の県境を流れる「関川」にかかる滝で、日本の滝百選の一つに選ばれている名瀑です。落差は55m。地響きがするほどの轟音とともに水しぶきを上げて落ちる様子は迫力満点で、別名「地震滝」とも呼ばれています。

特に雪解けの水が大量に流れ込む春は見ごたえ抜群。滝壺付近の展望ポイントから眺めれば、体まで伝わってくる音の振動と迫力は体感する絶景です。夏には涼しさを感じられ、秋の紅葉もまた見事。遊歩道が整備されているので、自然の中を散策しながら近くで見るのがおすすめです。

<データ>
■問い合わせ先／妙高高原観光案内所
■電話番号／0255-86-3911
■住所／新潟県妙高市杉野沢
■アクセス／電車：トキ鉄・妙高はねうまライン「妙高高原駅」よりバスで20分、杉野沢温泉から周遊バスに乗り継いで10分、バス下車後、徒歩で15分
車：上信越自動車道「妙高高原IC」より車で15分、降車後徒歩で15分

松平忠輝公の居城として築城された高田城の跡に整備された公園です。広い公園内には、復元された高田城三重櫓や歴史博物館、高田図書館などの文化施設や陸上競技場、野球場などのスポーツ施設、芝生広場や外堀をめぐる遊歩道などがあり、市民の憩いの場として愛されています。

春には桜の名所として有名で、公園やその周辺には約4000本の桜が咲き誇ります。昼はもちろん夜桜もおすすめ。高田城とともにボンボリに照らし出される桜や、お堀の水面にライトアップされた桜が映る様子は「日本三大夜桜」のひとつに数えられています。

夏にはその規模と花の美しさから「東洋一」と称されている蓮を見ることができます。お堀一面を埋め尽くす蓮はまさに絶景です。


<データ>
■問い合わせ先／上越市役所　都市整備課 公園管理係
■電話番号／025-526-5111
■住所／新潟県上越市本城町44-1
■アクセス／電車：えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン「高田駅」から徒歩15分
車：北陸自動車道「上越IC」から10分、上信越自動車道「上越高田IC」から10分

佐渡にかつて存在した、佐渡金山（相川金銀山）の選鉱所で、近代遺産の象徴にもなっている史跡です。佐渡の北沢地区には発電所やシックナーなど鉱山の近代化に貢献した施設群が密集しており、北沢浮遊選鉱場もそのひとつ。「浮遊選鉱法」を金銀の採取に応用し、日本で初めて実用化に成功。１か月で5万トン以上の鉱石を処理できることから「東洋一」とうたわれていました。

コンクリートの無機質な建物が廃墟となり、苔むして緑に覆われた様子はファンタジーの世界に飛び込んだかのようで、歴史と非日常を感じに多くの人が訪れる人気のスポットです。

<データ>
■問い合わせ先／佐渡観光交流機構
■電話番号／0259-27-5000
■住所／新潟県佐渡市相川北沢町3-2
■アクセス／両津港から車で約50分